いつも平和な江戸のはずれのはぐれ町、ここにはヨシミ達の住み家がある。
いつの間にやら近所に住みついた、自称「忍者」のタケトミ丸も、今ではすっかりはぐれ町の住人である。
この所、北のはずれのはちがつ寺に、美人の幽霊が出るという噂があった。
ある日のこと。
タケトミ丸
ヨシミはん、知ってるっすかー
ヨシミ
なんだー!やぶ(田)からこばまさに!
タケトミ丸
いやーふじ(田)はどこいったんですか?
ってかこれじゃYFKだとわかりにくいっす。
ま、いいか。噂のべっぴんはんのことなんっすけどー。
ヨシミ
ああ、はちがつでらの女幽霊さんね…。
タケトミ丸
そーなんすよ!
そのべっぴんはんにちょっかいを出そうとしたやつが、イタイ目にあったっていって…。
ヨシミ
てやんでぃ!
幽霊の分際で人間様をイタイ目に逢わせるとはたいしたモンだ!きにいったぞ!
タケトミ丸
たたえちゃってどうするんすか・・・
ここはひとつ、わたしのこのプレイボーイあしのはやさで…。
ヨシミ
ごちゃごちゃ言ってる暇はなーい!いくぞタケトミ丸。
やにわにははのてりょうりを手にして飛び出すゴエモン。
タケトミ丸
あ、こっちっすー!!!
こうしてまた、三度めの旅が始まろうとは、二人には思いもよらないことであった。