青葉「えー、マルタさんは『彼』が処刑された後、南フランスのサント=マリー=ド=ラ=メールへ、さらにその後にはタラスコンに行っています」
青葉「ぶっちゃけて聞きます!なんでわざわざフランスに行ったんですか?」

マルタ「『彼』がゴルゴダの丘で磔刑に処せられた後、エルサレムでは『彼』を嫌う神官とローマ帝国による迫害が激しくなって。最終的に時のローマ帝国の役人によって追放されてしまったんです」
マルタ「地中海を船で渡って、たどり着いた場所がフランスだったというわけです」

青葉「なるほど。だから、フランスに行ったのですね」

マルタ「他にも主の教えをいろんな人に知ってほしかった、という理由もあります。主の教えで、少しでも救われる人がいたのなら、それは素晴らしいことですから」

青葉「なるほど…では最後にですね!タラスク調伏の話についてお聞きしたいと思います!」
青葉「ぶっちゃけ、何でタラスコンに行こうって思ったんです?」

マルタ「私たちがサント=マリー=ド=ラ=メールを拠点に布教していたときのことです。ネルルク村にて布教していた際に、『あの森に棲む怪物は人を食らい、害をなし続けている』という話を聞きました」

青葉「ふむふむ」

マルタ「だから行ったんです。暴虐を振るう竜を止めるために」
マルタ「その後は、伝承と大して変わりはありません。暴虐を振るっていた竜・タラスクは神が五日目に作ったリヴァイアサンの仔であり、数多の勇者を屠って見せた凶猛な怪物。それを聖水と説法で調伏させることに成功しました」

青葉「調伏された後はどうなったんです?」

マルタ「調伏され、ひれ伏したタラスクを村人たちは許すことなく石礫で打ち殺し、終わったのです」

青葉「なるほど。…あれ?」

マルタ「何か?」

青葉「いえ、その…どこかで『聖女マルタは拳で竜を調伏させた』とか聞いたことが…」

マルタ「神の祈りで調伏されたのです。いいわね?」

青葉「アッハイ」

マルタ「コホン。ともあれ、タラスク調伏の話はこれで終わりです」

青葉「は、はい!ありがとうございました!」

マルタ「私の話で満足できたのならよかったのですが。では、之にて失礼させていただきます」






青葉「今回は名高き聖女マルタさんにお話を伺いました。今回は時間の都合で聞きませんでしたが、今度は聖女じゃない別の側面からもお話を聞いてみたいです」
青葉「では、次のお話はランサーオルタさんです!次回の『突撃!青葉の英霊インタビュー/EXTRA』をお楽しみに!」
St. Malta interview3