青葉「ほほう…では、佐々木さんが普段使っている刀はなんていう名前なんですか?普通の刀と比べてかなり長く見えるのですが」

侍「この刀の銘は備中青江だ。拙者は物干し竿と呼んでいるが」

侍「長さは五尺余りで今の長さに直すと……1.5メートルちょっとか」

青葉「えーっと…普通の刀の長さってどれくらいでしょう?」

侍「ふむ、江戸の世だと二尺三寸が好まれたようだな、いまの長さだと70センチほどだろう」

青葉「2倍以上じゃないですか!重くないんですか?」

侍「重いも何も拙者はこの刀を使い続けているのでな、いまさら他のものを使おうとは思わん」

青葉「この刀、よく見ると鍔もありませんね。これも佐々木さんの趣味なんですか?」

侍「ああ、拙者にはそちらの方が使いやすいからな」

侍「聞きたいことはまだあるか?

青葉「いえ、もう無いですね。貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!」

侍「そうか。ならばこのような美しい月夜だ、拙者と一緒に月を愛でようでは―――」

(そう声をかけようとしたが青葉はもう建物の中に入ってしまっていた)

侍「なんだ、もう行ってしまったのか……うむむ、またはずれか。おかしいな、私の芸風はもう古いのだろうか……」






青葉「いやぁ、まさか彼の有名な剣豪、佐々木小次郎が存在しないとは……青葉、ショックです。そういえば最後に何か言っていた気がしましたが、よく聞こえませんでした!では『突撃!青葉の英霊インタビュー』次回をお楽しみに!」
Sasaki Kojiro interview3