(召喚する場所は家から少し離れた森の中にある祭祀場。そこで僕は召喚の準備を進めていた)
(…よし、魔法陣を描くための材料はそろえた。聖遺物も用意した。―――さあ、始めよう)

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返す都度に五度。
ただ、満たされる時を破却する。

(ここからが正念場だ、絶対に失敗は許されない。―――行くぞ)

―――――告げる

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うのならば答えよ。

誓いを此処に。我は常世全ての善と為る者。我は常世全ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!


Remembrance summons2