青葉「なるほど…。では質問に行きますね」

青葉「アルゴナウタイで仲の良かった、もしくは悪かった人とかはいらっしゃいますか?あっ、イアソンは除外ということで」

魔「仲の良かった人?……残念ながら私の好みに合う人はいなかったわ」

魔「私の乗船を嫌う男も多かったし…何より」

魔「ムキムキマッチョは嫌いなのよ」

青葉「ああ…」

魔「筋肉ダルマなんて最たるものよ、あんな暑苦しいものを私の視界に入れないでほしいものね」

青葉「でもほら、野性的でかっこいいというか…」

魔「あの時代の男たちにそんなことは期待しない方がいいわよ?確かに野性的ではあるけれど、力こそ正義の時代だもの。今よりずっと大変よ?」

青葉「あ、あはは…。えっと、他にも『こんな男は嫌だ!』とかあります?」

魔「イケメンね。顔だけの薄っぺらい男なんてこっちからお断りだわ」

魔「こっちから熨斗をつけて返却するほどにね」

青葉「ちなみに、その理由とは?」

魔「………………………………………………………………………………………………イアソンが、顔だけは良かったからよ」

青葉「……なんか、その…………ごめんなさい」

魔「……もう、いいわ。昔の話だもの」

青葉「(ホッ)では、次にまいりましょうか」

青葉「以前メディアさんのお部屋にお邪魔させてもらったことがありましたが、ボトルシップとかフィギュアとかがいっぱいありました。あれって趣味なんですか?」

魔「ええそうよ。ああいう模型やあとは…可愛い服なんかも作るわね」

青葉「やっぱり、そうやって作った服なんかはご自分で着られたりするんですか?」

魔「着ないわよ、私じゃ似合わないもの。それにそういう服は自分で着るより似合う人に着てもらった方がいいわ」

青葉「絶対似合うと思うんですが…。あとボトルシップですが…あれ、洋酒の瓶じゃなくて一升瓶ですよね?」

魔「ええ、そうだけど。それがどうかしたの?」

青葉「いえ、好みだとは思うんですが…。その…洋酒の瓶の方が雰囲気が出るというか、味が出ると思うのですが」

魔「……あの坊やにも言われたけど、手元になかったのよ。一升瓶の方が手に入りやすいし、そちらで妥協しただけ」

青葉「なるほど……。ご協力有難うございました!これで取材は終わりになります」

魔「あら、そう。ああ、私の作った服なんだけど、試着してもらえないかしら?返事は聞いてないから」(ニッコリ)

青葉「え?って体が、う、動か……。あっ!さてはさっきのこと根に持ってますね!持ってますよね!?誰かた、助けてぇぇぇぇ……………」(ズルズル)





(数時間後)

青葉「やっと解放されました、青葉もうお嫁にいけないです……。なんか最近、地雷をよく踏み抜いてるような気がします…」

青葉「『裏切りの魔女』という綽名を持つ彼女ですが、意外に親しみやすく感じました。あれが彼女の素なのかもですね。では、次回の『突撃!青葉の英霊インタビュー』をお楽しみに!」
Medea interview3