湖「……申し訳ありません、少々熱くなって話がそれてしまいました。これは後に知ったことなのですが、彼の王に不満を持っていた騎士や豪族たちは最後に、モードレッドの軍に参加しカムランの丘で彼の王と戦い、死んでいったようです。他には何か?」
青葉「あとですね、円卓最強と聞いたのですが…どうなんですか?」
湖「ああうん、剣の腕ならばおそらく私が最強でしょう。生前ガウェイン卿と決闘する機会がありまして、あの騎士は昼間は一切攻撃が通らないという特性がありました」
青葉「え?それじゃあ、どう戦ったんですか?というか、どっちが勝ったんですか?」
湖「結果から言うと私が勝ちました。どうやったのかというと太陽が落ちるまでひたすら耐えて、陽が落ち特性が効果を無くした瞬間に一撃で勝負を決めました」
青葉「えっと……戦い始めたのは、何時ぐらいですか?」
湖「確か正午近くかと」
青葉「数時間戦い続けてたんですか…?」
湖「はい、数時間戦っていました」
青葉「…」
湖「アオバ?」
青葉「っ!は、はい。何でしょう?」
(ガウェイン卿と言えば円卓随一の騎士として有名である。その騎士を相手に半日も持ちこたえるなどそのあまりの技量に少々唖然としていた青葉だったがランスロットからかけられた声で我に返った)
湖「ほかには何か?」
青葉「いえ、貴重なお話をありがとうございます!あと、その…最初にだいぶ失礼のことを言っちゃってすみませんでした!」
湖「いえいえ。私がそういう風に歴史に名が刻まれているのは知っていますから気にしなくてもいいですよ、アオバ。ではまた」
(そう言い残し、円卓最強と謳われた騎士は庭から去って行った)
青葉「いやぁ、予想はしてましたが伝説と真実はだいぶ違っているようですね!個人的には割と暗かった感じがしましたが…。では、『突撃!青葉の英霊インタビュー』次回をお楽しみに!」
Lancelot interview3