青葉「ふむふむ…有難うございます。最後にもう一つお聞きしたいことがあるんですが、よろしいでしょうか?」
ラ「ああ、構わんよ」
青葉「有難うございます。ではですね、世界で初めて『生きて』世界周航を達成した時の事を聞きたいのですが」
ラ「世界周航ねぇ。アタシはスペインの船を襲うためと金銀の産出地域の探索、新しい植民地の開拓、北西航路の探索をするために航海していたんだが、いくら北上しても海峡は見つからんからあきらめて南のマゼラン海峡を通ることにしたのさ」
ラ「で、難所と言われているマゼラン海峡を二週間ちょっとで抜けたんだが、海が異常に荒れて嵐が起きちまっていてね、どんどん西に流されていった時に偶然海峡を発見したのさ」
青葉「あ、知ってます!確かドレイクさんの名前を取ってドレーク海峡って呼ばれてますね。現代でも非常に危険な海の難所です」
ラ「世界で最も荒れている海の一つだからな。そこで同行していた船とはぐれちまい、そこからは一隻で航行したのさ」
青葉「はぐれた船はどうなったんですか?」
ラ「そのままイギリスに引き返しやがった。まったく、アタシがいないなら単独で航海を続行するぐらいの気概は無かったのかねぇ」
青葉「あはは…それでその後はどうなったんですか?」
ラ「そのままスペインの船を見つけたら略奪しつつ新大陸を海岸沿いに北上し、ペルー沖についたときに一隻のスペイン貨物船を見つけたんだがこの船、アタシ達をスペイン船に見間違えたみたいでな、あろうことか近づいてきたのさ」
ラ「その船はカカフエゴ号っていうんだが、スペイン王の財宝を満載していたのさ。そうさな、現在の単位に換算すると9tもの金銀財宝があった、と言えば分りやすいだろ」
ラ「その貨物をごっそりいただいた後、途中で得た正確な地図をもとに太平洋を横断して香料諸島で香料を手に入れて、後は普通の航路を通って帰還した」
青葉「途中でアクシデントとかあったんですか?」
ラ「そりゃあったさ。この計画は当初アタシを含めて3人しか知らなかったんだが、後でこのことを知らされたドーティっていうやつがアタシを殺して帰還するように船員を扇動して回ったのさ」
ラ「そんなことをされたら成功するものも成功しなくなる。アタシは結局裁判を行い満場一致でドーティを処刑した」
ラ「あとは香料諸島を出港した後一度船が座礁しかかって香料を少し海に捨てたが、まあこれくらいだろうさ」
青葉「なるほど…これで終わりです、長々とお付き合いして下さってありがとうございました!」
ラ「これで終わりかい。ま、せいぜい頑張んな」
青葉「イギリスが世界の覇者になるきっかけはここにあったのでしょうか。艦娘としていろいろ参考になるお話でした!では、次回の『突撃!青葉の英霊インタビュー』をお楽しみに!」
Francis Drake interview4