青葉「次に行きましょう。エミヤさんは魔術師でもあるようですが、代々続く魔術師の家系なんですか?」

エミヤ「僕で五代目だ。魔術師の家系としてはまだ若い部類に入る」

青葉「五代で若いんですか…」

エミヤ「そんなものだ。紀元前から続く家もある」

青葉「そこら辺の王家よりも長いじゃないですか…。エミヤさんは、どうして殺し屋稼業を始められたんでしょうか?」

エミヤ「…きっかけは僕の父を殺したことだ」
エミヤ「アリマゴ島という場所で僕は父と過ごしていた。だが…とあることがきっかけで、島は大惨事に見舞われてしまった」
エミヤ「家政婦の女の子が危険な試薬に触れてしまい、死徒…吸血鬼になり果ててしまった。結果として…魔術協会、そして聖堂教会の手により証拠隠滅として島は焼き払われた」
エミヤ「そこで…僕は父を殺した。これ以上の惨劇を生み出さないために」

エミヤ「だが、外界に出てみればこの程度の悲劇などごまんとあるものの一つに過ぎなかった。言ってみれば、僕のしたことは大海の中の一滴を掬い取ったに過ぎない」

青葉「だから始めたと?」

エミヤ「そうだ。この手で父を殺した価値を知るためには、父と同じ異端の魔術師たちを全て殺した果てにしか見出せないのだから」

青葉「なるほど。…ところで、さっきからあの辺で銀髪の女の子と赤毛の男の子がチラチラ覗いてるんですけど……何か心当たりあります?

エミヤ「無い。少なくとも、僕とは何の関係もない」

エミヤ「…これで終わりか?ならば、失礼させてもらおう」

青葉「はい!有難うございました!」







青葉「さて、今回はエミヤさんにお話を聞きましたが…昭和末期と言えばわたしたちよりも後の生まれなんですねぇ。英雄に時代は関係ないとはいえ、ちょっと違和感があります」
青葉「さて!次回のお相手ですが、『源頼光』さんを予定しています。お楽しみに!」
Emiya Assassin interview3