青葉「ども!青葉の英霊インタビューのコーナーですう!えー、今回のお相手は……この方、アサシンのエミヤさんです!よろしくお願いしまっす!!」

エミヤ「無駄話は嫌いなんだ。手短に頼む」

青葉「むむっ!つれない方ですねえ……一応お土産に間宮さんの羊羹も持ってきたんですけど……」

エミヤ「……」

青葉「……(チラッチラッ)」

エミヤ「……いいだろう。契約には正当な報酬を、だ」

青葉「ありがとうございます!甘い物、お好きなんです?」

エミヤ「まぁ、そうだな。生前から趣味らしい趣味は持たなかったが……美味いものを食うという喜びは、どんな人間にも共通なんだろう。もっとも、あの赤いアーチャーのように、各国の食に通じるという訳にはいかないが」

青葉「そうそう、そのアーチャーさんですよ!まずはそこから確認しましょう。同じ『エミヤ』の名を名乗られてますけど、アーチャーのエミヤさんとは別人……ですよねえ?」

エミヤ「ああ。彼には会ったこともない、全くの別人だ」

青葉「むむむむ……しかしそうすると、エミヤさんの正体がますます分からなくなってきますねえ。アーチャーさんは未来の英雄ということでしたが、アサシンさんはその武装を見るに明らかに20世紀の方ですし……」

エミヤ「……」

青葉「……該当しそうな人といえば、昭和末期ごろまで活躍していた魔術師専門の殺し屋で、『キリツグ・エミヤ』という人がいるくらいですねえ」

エミヤ「成る程、ジャーナリストを名乗るだけはある」

青葉「ええっ!?と、ということは……」

エミヤ「ああ、それで半分正解、半分間違いだ……僕の名前は『衛宮切嗣』。生前は『魔術師殺し』とも呼ばれた男だ」

青葉「えっ、じゃあ、半分間違いというのは……?」

エミヤ「この世界の衛宮切嗣は昭和末期だかに足を洗ったか死んだかしたようだが……僕は違う。その後も戦いを続け……やがて世界と契約を結び、守護者になった。僕は、並行世界の衛宮切嗣だ」

青葉「並行世界!!?な、なんです、その並行世界というのは!?」


Emiya Assassin interview