青葉「なるほど…では次の質問に行きますね。エリザさんの家であるバートリ家について教えてもらえませんか?」

エ「私の家?」

青葉「はい。なんでもバートリ家はかなり広範囲に影響を及ぼした貴族の家柄らしいので、ぜひお話を聞かせていただきたいのですが…」

エ「いいわ、教えてあげる」

エ「バートリ家はもともとハンガリーのグトケレド家っていう貴族の分家なの」

エ「領地は…そうね、今の国だとルーマニア、ポーランド、ハンガリーというところかしら」

エ「勢力だけで言うなら東欧のほとんどが影響下にあったわね」

エ「私がいたときはトランシルヴァニアで最も力があり、もっとも高貴な家だったわ。ハプスブルクとも血縁関係があったのよ」

青葉「ふむふむ…なるほど。ハプスブルク家とは仲が良かったんですか?」

エ「そんなわけないじゃない。お互いがお互いの領地が欲しいんだから戦争だって当然するわよ?」

青葉「ありゃ、そうなんですか」

エ「そもそも血縁関係だからって仲良くするわけないでしょう?」

青葉「まあ、そりゃそうですね。親族同士で相争う人なんてたくさんいますしね」

青葉「ではですね、伝承によるとハンガリーの貴族と結婚したそうですが夫婦仲とかはどうだったんですか?」

エ「…………まあ、悪くはなかったとは思うけど」

青葉「あ、あんまり自身なさげですね…」

エ「し、しょうがないじゃない!戦争ばかりで家にいないんだから!」

エ「平民にはわかんないかもしれないけど、貴族も大変なのよ?姑はうるさいし、叔母は変態だし…」

青葉「いつの時代も嫁姑関係は難しいのですね。それで叔母は変態って、何かあったんですか?」

エ「同性愛者だったわ。しかも相当な性欲の持ち主だったわね…」

エ「なんでも領内のほとんどの女性をお、押し倒したとか…」

青葉「うわぁ…」

青葉「エリザさんもそういう趣味があったりするんですか?」

エ「私は違うわよ!一緒にしないで!」



Elisabeth Batory interview2