青葉「どもです!青葉の英霊インタビュー、今回のお相手は、源義経第一の従者としてお馴染み、武蔵坊弁慶さんです!一言お願いします!」
弁慶「うむ、何なりとお尋ねになるがよい」
青葉「ありがとうございます!では早速なんですが……貴方、弁慶さんじゃないですよね?」
弁慶「ぬっ!?あ…おほん。いや、何のことですかな?」
青葉「あはは、いいんですよ。もう裏は取れてますから。貴方、『常陸坊海尊』さんですよね?」
弁慶「むぅ…マスター殿はお話しにはなりますまい。では義経殿か……あのお方がお話しになったということは、信頼しても良いということでしょうな」
弁慶「如何にも拙僧の名は、『常陸坊海尊』でござる。されどあくまでも拙僧は、ランサー『武蔵坊弁慶』として現界する身。ゆめゆめ勘違いめさるな」
青葉「うーん、難しいことは分かりませんけど、要するに今の弁慶さんは、弁慶さんでもあり、海尊さんでもある、ということでよろしいですか?」
弁慶「ふむ、まあ、強ち間違ってはおりませぬな。召喚のことは分からずとも、拙僧海尊のことは、其れなりにご存知であろう?」
青葉「ええ、弁慶さんと同じく義経公の側近で…衣川の戦いを生き延びた後は、義経伝説、弁慶伝説を諸国に広めておられたんですよね?」
弁慶「如何にも。そして、弁慶殿のことを伝えるのに最も良い方法が、『拙僧自身が弁慶となること』で御座った」
青葉「何処かのマンガで読んだような話ですねえ!」
弁慶「それだけでは御座らん。あの時衣川の戦いの折、拙僧は臆病風に吹かれ、おめおめと生き長らえてしまった。本来ならば、生きるべきは弁慶殿のような勇敢な者であり、拙僧がごとき臆病者こそ死ぬべきであったのに。それ故、拙僧は『海尊』を殺し、『弁慶』を生き返らせた……いや、生き返らせたかった。それで、『弁慶になる』ことにしたのです」
青葉「……」
弁慶「はは、湿っぽい話になってしまいましまな。なに、斯様な事情であるが故、拙僧ならば海尊の話も弁慶の話も、同様にお答えできよう。存分に『いんたびゅー』されよ」
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