今日も!晴天!

…2月の割に…(汗)

さて早速、俺は今どこに向かっているか…

そう、いつ修羅場になるか分からない場所…

阿知賀女子学院…今時間は12時半になろうとしてる…

…何故真昼からそこに行くのか…それは一本の電話から始まった…

[今から一週間前…]

(プルルル…ピッ!)

○○「もしもし?」

玄「あっ…もしもし?○○?夜分遅くにごめんね…?」

時計に目をやるが…8時にすらなってない…天然なのか、それともそれが松実家の規則なのか…

玄「○○?」

おっといけない…電話中だった…

○○「あーはいはい、聞いてるよ?」

聞いてないけどね(汗)

玄「どうしたの?体調でも悪いの?」

○○「いや、体調は大丈夫だよ?それよりどうしたの?」

玄「あっ、ごめんね?えっと…突然だけど今月の14日空いてるかな?」

14日…予定は特にない…か…

○○「空いてるよ?」

その答えに電話越しで玄がホッとしてる様に感じた…

玄「良かった…その日私達の学校は短縮授業で午前中に終わるの…それで○○に渡したい物があるから午後12時位にいつもの部室に来て欲しいの…大丈夫かな?」

渡したい物…?14日に渡す物と言えば…

…バレンタイン!チョコ!?

玄「ふぇ!?…○○!?き、急にどうしたの!?」

あっと…思わず声が…

○○「ごめんごめん…(汗)えっと、14日の午後、[いつもの部室]に向かえば良いんだね?」

玄「う、うん!…それじゃ…OKで大丈夫だよね?」

○○「うん、大丈夫」

玄「えへへ♪ありがとう!!それじゃ、みんなで待ってるから!…それじゃ!また明日!」

○○「うん。また明日」

………そっか……もうすぐバレンタインかぁ……学校側も配慮したって訳かな?知らんけど…


…いや?ちょっと待てよ?

さっき玄が最後に話した言葉…気になる…

『それじゃ、みんなで待ってるから!』

みんなで???

ん?ん??

どうしてだ??個人的なお話ではない?

ひょっとしてみんなで渡す?

……修羅場…の事が脳裏によぎる…

回想…

穏乃「まてぃ!先にチョコを渡すのは私だっ!!」

憧「あたしが先に受け取ってもらうから!」

宥「えへへ♪○○♪チョコ受け取ってね!」

玄「おねーちゃん、ダメ…私が先だよ?」

灼「はい、チョコ…///」

穏乃「ぬわぁ!!先に受け取ってくれ〜!」

………でなければ、みんなの分一つにして渡されるとか…そっちの方が…

安全だな…今回の件は恐らく修羅場になるの恐れてその選択にしたのだろうか…?となると、みんなで相談済みなのか?……せっかくのバレンタイン…仲良くしなきゃ…と感じたのか…

そう考えると少し安心する…

…しかし…このパターンだと、終わった後が怖いかも知れん…今度は個人的に呼び出して…って過度な期待はいけないね…とりあえず…14日…

……

☆☆バレンタイン☆