はっきり言って、私は勇者になんか選ばれたくはない


ううん違う、別に私は良い。

私は両親を失って、大赦に生活を支えてもらっている身だから。

だから私だけが選ばれて勇者として戦うならそれは良いの、大赦に命令されれば何だってやる覚悟はあるし、否定する権利も無いと自覚してる。


だけど、友奈や東郷は違う、あの子達は何も知らないし関係ない。

それに、もしかしたら樹まで・・・


どうやら、「」は、あくまでも『勇者候補生達を支援するように』って言われたということよね。

それを聞いて、別に私達がまだ勇者として決まったんじゃないってことだけは分かった。


だけどね「」


どうせアンタも私も、何一つとして肝心なことは教えられてないんじゃないかって

その可能性を否定できないのも事実なのよ

私らはそろって、大赦の手のひらに居るだけ。

ちょっと気が変われば握りつぶされるような立場って事よ。


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そう言えば、去年の春頃にも似たようなことがあったわねe