いや…駄目だ!諦めるな吹雪士郎…!!ここで諦めたら何もかもがおしまいなんだ…!
失敗がなんだ、量の少なさがなんだ。そんなことで○○さんは僕を嫌いになるような人じゃない。○○さんだって、きっと僕を探してくれているはずだ。最悪のタイミングですれ違ってるだけなんだ。
僕たちは未来の公認のカップルなんだ。何処の馬の骨なんかの呪いに屈するような僕たちじゃない。この程度の試練は簡単に乗り越えられるんだっ…!
それに昨日の夜には、今年もチョコレート楽しみにしてるねって電話もメールもしてくれた。
そんな○○さんが故意的に僕を避けるはずがないっ…!!
くそっ、どうして何処を探してもいないんだ…!
電話も出ないし家にもいないし、だからといって職場や実家にかけるわけにもいかないし…。
まさか嗅覚が働いてクッキーを2枚しか持っていない僕に愛想が尽きて…!?○○さん…どこにいるの!?
(3時間後…)