……ふふ、残念だなあ。まさかこんな時にエラーが出るなんてね。僕の素直な気持ち、あの人に伝え損ねちゃった。
どうせあの人は他の子と話すのに夢中で、イナリンクなんか確認してないだろうけど。
あの人に出会うまで、恋をするのは無条件に楽しいものだと思ってた。
相手を想うだけで幸せな気持ちになれるなんて、まるでキラキラ輝く宝石みたいなものだと思ってた。
皮肉な事に、現実は随分と違ったけどね。
でも、ずっと待ってるよ。
あなたが僕だけを見てくれるようになるまでずっと。死ぬまであなたを想ってる。
大丈夫だよ。あなたの事は僕が一番よく分かってるんだ。
僕だけが○○さんの理解者だからね。
───ああ、もしもし鬼道くん?
うん、なんだかイナリンクの調子が悪いみたいでさ。………
(吹雪は笑いながらその場を立ち去った)