でも、好きっていう気持ちがあるからって何をしてもいいってわけじゃない。
それを僕は蹴散らしたんだ。子供だからっていう免罪符を振りかざして、いつもあなたに甘えてた。
家族がいないから。サッカーが出来なくなったから。
そんな自分の都合を、当然のように押し付けて。
どうしてもあなたに嫌われたくなかった。あなたに愛して欲しかった。
僕という存在を、丸ごと受け止めて欲しかった。可哀想だね、辛かったねって…、同情されるのは嫌いなのに、そう言って抱き締めてもらいたかった…。
そんな僕の我侭を、あなたは簡単に叶えてくれた…。
だからね、○○さん。お礼を言うのは僕のほうだ。
こんな僕を愛してくれてありがとう。いつも傍にいてくれてありがとう。
あなたにそう言ってもらえて、本当に嬉しかった。
僕は絶対に忘れない。さっきの言葉だけは、何があっても忘れない。
いつかあなたが僕を忘れてしまっても、絶対に…。