(中略)

「あれ」と花陽は、びっくりして凛に目を落しました

「凛ちゃん、凛ちゃんだったの。いつもご飯をくれたのは」
 

凛は、目に涙を浮かべたまま、うなずきました

花陽はお箸とお茶碗をばたりと、とり落しました

白い湯気が、まだご飯から細く出ていました
凛猫リンク6