琉歌「は、はぁ……はぁ……や、やっぱり~、覚醒者二人掛かりは……反則だよぉ」

八音「くっ……うぅ、あと少し……あと一歩で、倒せる……のに……!」

あれから更に数時間が経過。三人とも体力の限界が来ていて、ほとんど意地だけで立ってるような状態。
それにしても、普段よりずっと強い力を発揮している私と○○ちゃんの二人掛かりでやっと互角だなんて……
銀河琉歌……やっぱりとんでもない強さだ。最強の超越者の名は伊達じゃないってことか……でも……それも次で終わりにするよ……!

八音「○○ちゃん、私に考えがあるの。耳貸して……」

私は○○ちゃんに耳打ちで作戦を伝える。もうお互い完全に消耗しきっていて、技術も何も関係ない。
そんな状況下で繰り出せる最大限の攻撃方法はただ一つ。命を賭けた全身全霊での突貫しかない。
でも、普通に向かっていくだけじゃ避けられたりガードを固められて凌がれるかも知れない。だから○○ちゃんの力が必要なんだ。
まず私が全力で踏み込んで、その背に○○ちゃんが全力全開のパンチを放って更に加速させる!
当然私自身もただじゃ済まない、まさに捨て身の……命懸けの一撃だ。でもこれくらいしないと……
この『神威クラッシュ』に全てを賭けるしか、銀河琉歌に勝つ方法は無い!

八音「やってくれるよね、○○ちゃん?」

私が伝えた直後、○○ちゃんは首を横に振って口を開いた。



八音「えっ!? そんな……○○ちゃんの方が鉄砲玉になるだなんて! そんなの駄目だよ! 死んじゃうかも知れないんだよ!?」

そうやって私がどれだけ説得しても、○○ちゃんは頑として引かなかった。自分の方がまだ少し力が残ってるからって……

琉歌「んっ……うぅ~……二人とも、まだ、やる気なの~?」

そうこうしてるうちに銀河琉歌の方も体勢を立て直しつつある。もう躊躇してる時間はない……!

八音「わ、わかったよ、○○ちゃん。私が打ち込む。私が貴女の撃鉄になる! だから……必ず撃ち抜いて!」

私のその言葉に、○○ちゃんは最高の笑顔で返してみせた。そして、直後に一歩を踏み出す。

八音「○○ちゃん……私の力、想い、全てをこの一撃に託す! いっけえぇぇぇぇぇッッッ!!!」

同時に私も大きく踏み出し、全身全霊を込めた拳を○○ちゃんの背中に打ち付けた。

琉歌「へ、へぇ~……そう来たか~」

ガードも回避も迎撃もさせる暇を与えず、撃ち出された弾丸は瞬時に琉歌に直撃。とても鈍い音が鳴り響いた。



琉歌「は、はは……やる……じゃん……」

(ドサッ……)

七深イベント03「変えていく勇気と変わらない心」9