(勘右衛門が部屋に戻って来た)


勘右衛門:ごめんごめん遅くなって…って、あれ?
まだ食べてなかったの?別に待ってくれなくても良かったのに…


(皆一斉に目を合わせ大きく頷くと、具材がたくさん入ったお椀を勘右衛門に渡した
もちろんキノコも入っている)


三郎:お前抜きで始めるわけにはいかないだろう?
さ、お前の分だよ!食べて!
雷蔵:食べて、勘右衛門…!
八左ヱ門:遠慮なく…!
兵助:さあ!!


(不思議そうにお椀を受け取ると、勘右衛門はなんの迷いもなく手を合わせた)


勘右衛門:じゃ、いただきまーす!


秋の味覚!の段(13)