「それじゃあ気を取り直して…
最後のお手紙です」
(全然気を取り直せてない…)
『トワイライトはクリスマスプレゼントに何を頼むの?』
「そうねぇ…私は」
「本でしょ?」
「あら!
どうしてわかったの?」
「どうしても何も、毎回そうじゃんか
昔からトワイライトは、誕生日もクリスマスもプレゼントは絶対に本だったよ」
「ふふ、そうだったかしら」
「そうだよ」
「でも…
今はそもそもクリスマスプレゼントを頼める人なんていないわ」
「両親はキャンタロットの実家だし、お兄ちゃんもロイヤルガードで忙しそう…
最後にクリスマスプレゼントなんてもらったのは、いつだったかしら」
「その代わり、今は毎年友達みんなでパーティーをするからとても楽しいのよ
それが一番のプレゼントかもしれないわね」
「去年のクリスマスパーティーなんかすごかったよね
いきなりピンキーが煙突から降ってきてさぁ」
「ああ、あったあった!
あのときのピンキー、灰で真っ黒になってたよね!」
「そのときのピンキー、『来年はもっとすごい登場をする』って言ってたよね」
「そうねぇ
今年はどんな現れ方をするんだろう…」
「ケーキの中から出てきたりとか?」
「いや、さすがにそれは……」
「……ないとは言い切れないのが恐ろしいわ…」
【おしまい】
10hakuhen12064