(ホワイトデー当日、ガミからものろたんからもお返しを受け取ったものの、バレンタインにあれだけ過敏に反応していたろぼが私に全く話しかけてこない)
(休み時間になるとそそくさと教室から姿を消しては、チャイムぎりぎりに戻ってくる)
(もしかして用意するのをすっかり忘れていて、顔をあわせるのが気まずいとか?)
(しかしガミには「一緒に買いにいったんだからそんなわけない」と一蹴されてしまった)

(ろーぼっ、どこ行くの?)

わあっ!

(昼休み、またどこかへ行こうとするろぼはとうとう引き止める)

あう…あの、えっと、ぼくその…。
ご飯買いに行こうかなって…。

(そうなんだ。一緒にいってもいい?)

えっ、ダ、ダメ。

(……ろぼ、もしホワイトデーのことで何か気遣ってるなら、いいんだよ)
(別に無くたって怒らないし)

!!!
あ、ち、ちがう!あるよ、ちゃんとある!
もうのろちゃんにもバレンタインくれた子達にも渡したもん。
ちゃんとちゃんの分も、あるんだよ…。

(ろぼはそう言ってリュックから水色の小包を取り出す)
(全体を覆ってしまうほど大きなリボンが特徴的なデザインだ)

あのね、最初は手作りにしようと思ったんだけど。
前みたいに…その…まっくろいのできちゃって。

(ああ…ガミにウンコとまで言われた…)※参照→お菓子作って

うう…それで結局ガミと一緒に買いに行ったんだけど。
ガミのには、その、カードついてたでしょ?

英語のやつ?
 
2F廊下教室前