…………(てくてく)
(…………)
…………(てくてく)
(…………)
…………(てくてく)
(…のろたん)
ひゃっ!は、は、はい!はい!(ぴたっ)
(さっきから私の机の周りをぐるぐる回っているのは何かの儀式でしょうか)
(かれこれ五分程繰り返されているのろたんの謎の行動につい口元がひきつる)
(謎の、とはいったものの、のろたんが後ろ手に隠している可愛らしい包装の箱で大体察しはついている。しかしどうにも本人のふんぎりがつかないらしい)
えっ、あ、あう、ぎぎぎ儀式では、ないです…。
ああああの、その、決心がつくまで、ちょっとこう、じ、時間が…。
(その手に持ってる可愛い箱はバレンタイン的なアレかな?)
(このままだと埒が明かないと踏んでこちらから誘導してみると、のろたんは赤かった顔をさらに真っ赤に染め上げてビシリと固まった)
→
それ、私にくれるの?