(きったない!)

開口一番がそれかよ!
別にゴミ溜めてるとかじゃないんだから!

(おじさんの部屋はなんというか…雑誌やらゲームソフトやら衣服やらが積み上がって出来たオブジェがあちらこちらに放置されていて、要するに汚い)
(オブジェのてっぺんにはいつか見た黄色い三角の被り物があり、表面にでかでかと黒いビックリマークがプリントされている)
(口を尖らせて言い訳するおじさんを睨みつける)

(この部屋でご飯もクソもないですよ!先に掃除!)

ええ…おなかすいた…。

(エロ本朗読されたいの?)

すみませんでした。

(精神攻撃に耐え切る自信が無かったらしく、おじさんはシャキシャキと片付けを始めた)
(その間に私は買ってきた食材に手を付ける)

…女の子が俺の部屋でメシ作ってる…。

(掃除が終わったらしいおじさんはソワソワと私の後ろをうろついている)

(暇なら手伝ってください)

えっ、俺マジ包丁とかろくに握ったことないんですけど。

(じゃあこっちのもも肉に竹串で穴あけてください)

………。

(なんですか)

…いや、嫁さんいたら毎日こんな会話できんのかな、と。
幸せすぎてバチあたりそうだなぁ。

(お、大げさだってば)

上手に焼けましたー!
 
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