ちゃん!
(他の生徒が何かを囁きながら遠巻きに私を見つめているのが分かる)
(唯一ろぼが床に膝をついて私の背中をさすってくれた)
いまガミが先生呼びに言ってるからね。
のろちゃんは着替え用意してくれてるから。
立てそう?もうちょっと吐く?
(ろぼ、わたし、いまきたない)
いいよ、ちゃんが苦しいままのほうが、ぼくもっとつらい。
…ねえ、ひそひそするの、やめてよ。
(ざわつく教室が、ろぼの一言でシンと静まる)
(激しい吐き気に下を俯いたままだったから、ろぼがどんな顔していたかなんてわからないけど)
(確かにその声には怒りが滲んでいた)
嘔吐する