（些細なことで言いあいになってしまった）
（本当に些細なことだった。いつもならどちらかが妥協するものを、なんだか私もろぼもムキになってしまって気づけば大声で互いに怒鳴りあっていた）

（なんでそんなつっかかってくるわけ！？ろぼのくせに生意気！）

ぼくのくせにってなんなの！
ちゃんこそ、そうやって人のこと見下すクセなんとかしたら！

（見下されたくないならもうちょっと身長伸ばしてくれない？首が痛いんですけどー）

………っ。

（いいよね、そうやって泣いちゃえばガミが助けてくれるもんね）
（本当　可　愛　い　って得だよねー！）

…ふっ…うっ…。
ないでないもん…。

（そう言って唇を噛んだろぼの目からは、間違いなく大粒の涙が溢れていた）
（ずきずきと胸の奥が痛む）
（いつもなら真っ先にろぼを庇うはずのガミは、今日は何故か腕を組んだまま私たちを見つめ、微動だにしない）
（のろたんはガミの後ろでずっと泣きそうな顔をしていた）

（こんなことが、言いたいんじゃないのに）

→素直に謝る