(ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピン)

だああああ!!!わかったわかった!!!ピンポンやめい!!!(ガチャッ)

(なんで閉めたんですか)

なんでもなにもいきなり来る奴があるかよ!ビックリした!
つーかよく俺の家覚えてたな!

(だっておじさんの連絡先知らないから、もう家に行くしかないかなって)
(寒いから街の中探すのヤダし)

(ケロッと答える私におじさんはガックリと項垂れ、「俺がいなかったらどうするんだよ」とか「いきなり男の家訪ねるなんて今時の子は」とかなんとかブチブチ言っている)
(しかし首を傾げる私に気付くと、「まあいいや」と困ったように笑った)

で?急にどうした?

(おじさん今日なんの日だ)

え、俺の誕生日今日じゃないぜ。

そうじゃなくて!ハッピーバレンタイン!
 
インターフォン百連打