うーん…お喋りかぁ。
(おじさんは頭の後ろで腕を組み、文字通りゴロゴロし始める)
お前はなんか俺に聞きたいことでもあんのか?
(そうですね…。そういえばアンケート調査の時も思ったんですけど、どんなバイトしてるんですか?)
え゛っ!
ど、どんなって…いやまあ、なんつーかこう…。
メタな…仕事?
(めた?)
あーあーあー!これ以外の話題にしよ!なっ!
なるべくおじさんのどうでもいいプライベートに関係ない話!
(むっ…隠すとか怪しいんですけど)
隠すっていうか説明のしようが無いんだっての…
ふてくされんなよ~んな顔しててもかわいいな~?
(うりうり、とおじさんは私の膨らませた頬を指で突いてくる)
(つつかれるままプスーと口から空気を漏らすと、おじさんは寝転がったまま楽しそうに笑い声をあげた)
…ほんと良いなあ、おまえ。
(おじさんの指が私の頬を滑り、そっと眦をなぞる)
(さっきまでと毛色の違う触れ方に身体を震わせると、くつくつと喉をならした)
(結局私が学校や友達の話をして、おじさんがそれに優しく相槌を打つだけの時間が過ぎていった)
→
「そろそろいい時間だな」