ガミ「テメーらは俺を胃潰瘍にしたいのか?」

(お馴染みの鉄拳制裁を私だけが受けたのち、自宅までろぼとガミに送ってもらった)
(そして玄関で正座を強いられる私とろぼ)

ぼく、これくらいじゃガミの胃はつぶれたりしないって信じてるよ!

ガミ「俺の胃の信憑性はどうだっていいんだよありがとうな」

(こ…こいつ…贔屓もここまでハッキリしてるといっそ清清しい…)
(「で、結局お前らは何してたんだ?」と眉間に更に皺を刻みながらガミが尋ねる)

(な、なにって…)

ないしょ。

(!)

ないしょなんだよ。
ね、ちゃん。

(目を細めて私に笑いかけるろぼに、さっきまでのアレコレがフラッシュバックした)
(ぶわっと全身が茹だるような感覚につい口を噤む)

ガミ「……はー」

(真っ赤になって黙り込んだ私にガミは何かを察したのか、深いため息をつく)
(「もういい、帰るぞ」と声をかけ、ろぼは「うん、お邪魔しました!」と律儀にペコリと頭をさげた)

おやすみ、ちゃん!
また…遊ぼうね。

(どうにも意味深に感じてしまい「う、うん」とギクシャクしながら手を振る)
(ドアが閉まると外から聞こえた「ガミー!おんぶー!」「アホか」のやりとりにすっかり気が抜けてその場に倒れこんだ)

『かわいい』

(いつも言ったり言われたりしてるありきたりな言葉だというのに、どうして今日に限ってこんな世界がひっくり返ったような気持ちにさせるんだろう)
(クリスマス効果に違いない、と強引に結論づけてギュッと目を瞑った)
 
なんだかんだでガミに見つかりました