ちゃん、こんなとこで寝てたら風邪ひいちゃうよー?
一緒に帰りましょー。

……ほんとに寝てるー?

…………。

(ちゅ、という小さなリップ音と同時に頬に暖かな感触がする)
(まさかと思い目を開けると、私の頬に指を押し当てたろぼが悪戯っぽく笑っている)

やっぱり起きてた!
ふふふ、たぬきさんは通用しないよぉ。

…次はほんとにしちゃうかも!

(真っ赤な顔でそう言って、逃げるように教室を出ていってしまった)
(…不覚にもドキドキした)
 
すやすや