(ガミとのろたんは?)
まいてやったぜ!
(ま…?そんなにガミにお説教されたいのか君は)
ちっちがうよ!
ガミのお説教がどんなにしんどいかなんてぼくが一番知ってるのに、
わざわざされたいわけないでしょ!
(じゃあなんで…)
さみしそーだったから。
(!)
(ろぼは私の腰にまわしていた腕を離す)
(大きなくりくりした目を楕円に細めて首を傾げる)
ちゃん、バイバイするときさみしそーな顔、してたから。
戻らなくちゃって思って。
ガミがのろちゃんにタクシーつかまえてあげてる間に、こっそり抜けてきちゃった。
でもでも、ちゃんのお家どこだったか分かんなくなっちゃって、えへへ。
(気付いたらここにいたのです。そう言って眉尻を下げながら苦笑いしている)
(…そんな顔してた?)
…ちがった?
(ちがわない…)
ふふ。
ぼくね、お菓子とちゃんについては、ちょっと自信あるんだぁ。
ね、ちょっとだけまたお散歩しようよ。
(いつもとほんの少し違う雰囲気のろぼに何も言えず、とりあえずコクリと頷く)
(ろぼの小さな歩幅に釣られるように自分の身体が動いて、その時やっと手を繋いでいることに気付いた)
→
とことことこ