なあに?…あ、す、スノードーム…。
(私が指差した先には何列にも渡ってスノードームが並べられていた)
(透明な球体ひとつひとつがキラキラと違う光を見せてくれる)
これ、すごく可愛い…。
(のろたんが手に取ったものは、小さなクリスマスツリーの下で男の子と女の子がキスをしているデザインのスノードームだ)
(ツリーの装飾から服のシワまで、数ミリ単位で繊細に表現されている)
(ほえー…よく出来てるね…)
ど、どうやって作るんだろ…綺麗…。
(うっとりと見つめるのろたんの瞳に、スノードームの輝きが反射する)
(とても気に入ったみたいだ)
……あっ。
ご、ごめん、私なんか、一人ですごいはしゃいで、ごめんね…。
身体、ひ、冷えてない?
(大丈夫だよ!でも結構時間経っちゃったかな?)
そうだね。暗くなってきたし、もどろっか。
い、色んなもの触って、手かじかんできちゃった。
(ではお手をどうぞ、お姫さま)
…ふふ、好きだね、その遊び。
(のろたんと手を繋いで、人ごみを抜けた)
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みんなと合流