東風戦、第一局。特殊ルールとして持ち点は一人10万。
親は透華だ。
配牌は良い。まずは鳴きも入れて速攻で和了する…!
透華の切った牌を鳴く。
「ポン」
手を進める。遅々とした闘牌では○○に狩られる。
不要牌を切り○○の様子を伺う。
この男なら初手で聴牌も有り得る。
…聴牌の気配はなし。
○○はそのままツモ切り。
続いて須賀もツモ切り。
この二人、盲牌をしているのか、全く牌を見ていない。
いや、違う。盲牌すらしていない。
訝しみながら動向を探ろうとする。
「!来ましたわ…!リーチですわ!」
しかし、それを遮るように透華のリーチ宣言。
点数は…36000…!?
油断はしていなかったが、まさか透華にこんな手が…
振り込めば大きく出遅れることになる。ツモ牌は危険牌。
手を進めることを一旦放棄し、安牌を切る。
続いての○○。先ほどと同じツモ切り。
須賀、透華の和了牌を切る。
「ロン!36000!」
…随分と偉そうにしていたが、素人か?
先ほどのあれも適当に打っただけなのかもしれない。
「ふふふ…これは私の勝ちも有り得ますわね!」
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