南場二局。私の親番。
ここで稼いでおく必要がある。
局の開始から三巡目。
「ツモ、一気通貫、ドラなし」
安いがそれで良い。
ここから和了を続けて稼げば良い。
二本場、四巡目。
○○の捨て牌、發。
「ロン、一盃口、ドラ3」
三本場、六巡目。
「ツモ、混一色、ドラ4」
四本場、三巡目。
荒川さんの捨て牌、筒子の一。
「ロン、混一色、三刻暗、ドラ4」
順調に和了る。
次も、と思ったとき対面の○○がポツリと呟いた。
「海底撈月、か…このままだと安いな…」
今の和了の役にはない海底?どういうことか気になり○○を見るが特に変わったことをするわけでもなく牌を流している。
疑問に思いながら同じく牌を流す。
五本場、一巡目。
配牌時に索子の牌が八枚と發が一枚。それから萬子と筒子が少し。
狙うなら清一色。ただ少し欲を見るなら緑一色。
清一色を狙いながら河に發が出るかどうかで緑一色に変えるか決めよう。
二巡、三巡と進む中で荒川さんが白をカン、もう一人が南をカン。
そして四巡、五巡と進む中で萬子と筒子は全て索子と入れ替えている。
狙うのは緑一色。
六巡、八巡、十、十二…
いくら引いても發を引かない、そして誰も切らない。
そのまま進み、山も残りわずか。
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