江口セーラ。
現在の恋人である最愛の人。
そして、その打ち方に惹かれた相手。

あの頃の打ち方は、対局を始めてすぐに安手の即和了りを続ける。
派手さはない。それでも自分の打ち方の中で勝率の最も高い打ち方。
勝つことは出来る、ただ物足りない。
負けるのは嫌だ、だからそんな打ち方をしてでも勝つ。
楽しいのか、つまらないのか。

ただ勝つためだけの闘牌。
きっとあのまま続けていたら麻雀をやめていたと思う。
そんな時に出会った彼女の闘牌、彼女の言葉は自分にとって衝撃的で、それでいて自分も昔そんなことを言っていたと思い出させるものだった。

出会い2