こんにちわ、○○さん。
今日は何の日か知ってますよね?
それで、ですね…チョコレートを渡したくて来ました。

あ、長野からここまでのことは気にしないでください。
これくらい○○さんに会うためなら何の問題もありませんよ。
京ちゃんは私のことを応援してくれてますし、部のみんなにはちゃんと事情を説明しましたし、お父さんにも納得してもらってますからね。
それにこうやって好きって気持ちを伝えるためにあるような日に電話とかメールとか、そんなもので済ませるなんてあっさりしすぎというか…なんだか冷めてるような気がしませんか?
だからやっぱり直接会って、直接渡して、直接自分の気持ちを伝えるべきだと思ったんです。
あ、こんなこと言ってますけど本当は毎日会って毎日好きだって伝えたい、いいえ…愛してるって伝えたいと思ってるんですよ。
それに出来ることなら会うだけじゃなくてずっと一緒に居たいな、って。
でも現実的に考えると私は長野に住んでますし、高校も長野にある清澄高校に通っているので無理なんですよね…
本当なら私だけでもこっちに引っ越して、なんて思うんですけどお父さんを一人には出来ませんから…

って、すいません。話が逸れちゃいましたね…
それで、はい。これが私からのチョコレートです。
本命のチョコレートです。私の愛とか想いとか色々詰まってますから受け取ってください。
それで、出来ればここで、私の目の前で食べて欲しいかな。って…
感想とか聞きたいですし…ダメでしょうか…?

バレンタインデーの咲。