―――某日、人里にて―――


少名「わー!
高い高ーい!」


森近「君は空を飛べるだろ?
これよりもっと高い場所を見たことがある筈なのにどうしてそんなに喜べるんだい?」


少名「空を飛んで下を見下ろすのと、歩いて見下ろすのとでは気持ちが全然違うの!
それに温かいし楽だし…何より安全だし!」


森近「そうか、気に入ってもらえて光栄だよ
…さて、そろそろ君の目的地に着くよ」


少名「あぅー…
ちょっと残念ね…
もう少し堪能したかったのに…
よいしょっ…と」


森近「なに、また機会があればこうやって行きたい場所まで運んであげるさ」


少名「本当!?」


森近「ああ、機会があればだけどね?」


少名「わーい!
それじゃあ、またお願いね?
ありがとー!」


(タッタッタッ…)


森近「…次までの間に猫に食われてそうだな…」


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