──某日、紅魔館にて──
パチュリー「…………」
小悪魔「今日は止みませんよ?」
パチュリー「言われなくても分かってるわ」
小悪魔「あ、もしかして何処かに行きたかったとか…」
パチュリー「いえ、そういう訳でもないの」
小悪魔「ならどうして外を眺めてるんですか?
別に雨なんて珍しいものでも何でもないですよね?」
パチュリー「…もしよ、もしも貴方の大切な友達の言葉が間違っていたとしたら、そしてその言葉のせいで窮地に陥ったとしたら貴方はその友達を恨むかしら?」
小悪魔「うーん…
別に悪意がなければ何とも思いませんが少しの恨み言は呟くかもしれませんねぇ
本人に会ったら文句でも言ってやろうとか」
パチュリー「そう、なら大丈夫よね、うん」
小悪魔「…何かしでかしたんですか?」
パチュリー「…いやね、レミィが『今日は暇潰しに出掛けるわ!』とか言っていたのよ
だから私言っちゃったの
『今日は曇りだから傘はいらないわね』って」
小悪魔「はぁ…でも人里なら別に雨風から逃れられる所なんて山ほどありますよね?
神社の方ならなおの事ですし、間違えてたとしてもそんな事で怒る方でもないでしょうし考え過ぎじゃありません?」
パチュリー「…違うのよ」
小悪魔「自分で自分を許せないとか?」
パチュリー「そうでもないの」
小悪魔「ならなん…
あー…一応確認しますけど何処にお出掛けになるか聞いてます?」
パチュリー「…妖怪の山」
小悪魔「行って来まーす!」
パチュリー「悪いわねぇ…」
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