―――某日、人里にて―――


寅丸「いやー、参りましたね
…今日は降らないと思ったのですが」


ナズーリン「まぁ、仕方ないことだ主人様」


寅丸「…本当にすみませんね、貴方にはいつもいつも迷惑をかけて…」


ナズーリン「別にいいよこんな事、気にしないさ」


寅丸「私、本当にダメですよね…」


ナズーリン「…ご主人様?」


寅丸「私、時々思うんですよ
本当に私なんかが毘沙門天の代理でいいのかって…
この前宝塔を無くした挙げ句に人間にやられて、本当はもっといいh…」


ナズーリン「ご主人様…人がなんと言おうと、ご主人様自身が向いてないと思おうと、毘沙門天の代理は貴方だけだ」


寅丸「で、でも私は人間に…それに今も貴方に迷惑を…」


ナズーリン「相手は博麗の巫女、ついでに言っとくと宝塔を無くしたのも偶々、そして今日の雨は間が悪かった、それだけのことさ
ご主人様が一々気にするとこではない
…もっと自信を持ってくれ」


寅丸「…貴方は優しいですね」


ナズーリン「…そんなことないさ」


寅丸「ありがとう、ナズーリン」


ナズーリン「…ふん」



RA
遊戯王:7