アリス「トニーがぎゃあぎゃあと怒鳴っていると店の奥からウェイターが出てきました
ウェイターはトニーに尋ねます
『お客様、ご注文はお決まりでしょうか?』
『さっきから肉だと言っているだろう!』
『お客様、お肉と申されましても牛、鳥、豚と各種ございますが…』
『ええい、肉なら何でもいい!
全部持ってこい!』
『全て、ですか?』
『そうだ!全てだ!』」


秦「トニーめっちゃ食うな」


こいし「まるでそこにいる巫女みたいだね」


霊夢「あんたの中で私はどんだけ食うのよ」


アリス「怒鳴るトニーを下から上へ、そして上から下へと値踏みするように眺めたウェイターはトニーにまた尋ねました
『お客様、失礼を承知でお伺い致しますが、予算の方は…』
『予算だと!?お前は俺から金を取るのか!』
それを聞いたウェイターは再度尋ねます
『お客様、もしかしてお金を持たずに当店へ?』
『当たり前だ!俺は金を払わなくても良いんだ!』」


こいし「トニーアホだね」


秦「ビックリするくらいアホだな」


霊夢「あんたら黙って見れないの?」


アリス「ウェイターは呆れかえりながらトニーに店から出て行くように告げました
その言葉にトニーの顔は真っ赤っか
『この店は失礼だ!俺を誰だと思っている?トニー様だぞ!』
トニーは怒りに任せて暴れました
投げた椅子がおじさんに当たり持っていた珈琲を頭からザバリと被りびしょ濡れに、振りましたテーブルが若いカップルに当たり折角のデートが台無しに
これにはウェイターもたまったものではありません
お店の奥に引っ込むと屈強な用心棒達を率いてトニーの元へ、さっきまで暴れていたトニーを子供のようにヒョイと摘み上げ店の外へ放り投げました」


秦「暴力はいけないからな」


こいし「死ねとか暴言も駄目だもんね!」


霊夢「あんた達がしていい発言ではないけどね」


イベント正月2016年:13