アリス「…………。」
ワーワー!
キャーキャー!
ウルサイシズカニシナサイ!
アリス「…ある田舎町にトニーという嫌われ者の若者がいました
嫌われ者になるのにはそれなりの理由があります
トニーは悪戯好きで女好き、さらに暴力を振るうわ口を開けば暴言ばかりのとんでもない奴だったのです」
秦「とんでもない奴だな!」
こいし「もう死ねばいいいのにね!」霊夢「あんたらね…」
アリス「そんなトニーにやられっぱなしな町の人達は一致団結してトニーを追い立てそして町から追い出したのです
その時トニーは持ち前の口の悪さで目一杯強がりました『もうこんな馬鹿な奴しかいない所なんかに戻ってくるか!!
俺は追い出されたんじゃない!
出て行ってやったんだ!』と…
しかし町から出たこともないトニーには行く宛など何処にもありません
トニーは凄く楽観的です
少し呆然としましたがすぐに行き先を決めました
『そうだ!
都会に行こう!
あそこなら俺のやりたいように生きられるさ!』
持ち前の行動力ですぐさま都会に…
三日三晩歩き続けようやく都会につきました
しかしトニーには元気がありません
それもそのはず、町から追い出された時から何も口に入れてはいないのです」
秦「アホだな」
霊夢「まあアホよね」
アリス「お腹を空かせているトニーには目もくれず都会の人達は早足で歩いていきます
『ちくしょう!
ここの奴等は無礼な奴ばっかりだ!
この俺が腹を空かせていた時には町の奴等はパンを俺に差し出したぞ!』
一人でぷんすか怒っているトニー
それでも都会の人達は目もくれずに道をせかせかと急ぎます
トニーはとにかくお腹が減っています
そんな彼の鼻に凄く良い匂いが入ってきました
その匂いに釣られて歩いてみると、なんとも綺麗なレストランがトニーの前に
トニーは駆け出し勝手に椅子に着くなり
『おい!
早く何か作れ!
野菜はいらん!
肉だ!
肉を寄越せ!』
大勢の怪訝な目線や奇異な目線なども気にせずに大きな声でまだ見ぬ誰かに怒鳴りつけました」
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