---紀元2世紀---
「子ども専用の運動場とは考えたもんだなぁ」
「特に新しくできたあのバッケーとかいう球技、大人にも人気のようだぜ」
「おや、見てみなさいよ。子供たちたっぷり体を動かして風呂を浴びて、
サッパリした顔で出てきたぞ。」
「まったく、元気いっぱいの子供は最高だな」
?:どうやら評判は悪くないようだ……だが、平たい顔族の世界で見たものとは
設備の規模、機能性ともに足元にも及んでいない。
あれだけの施設を指導者を除けば、ほぼ子供だけに使わせるとは……
彼らの文明度、やはり恐るべし。
あの少女たちが「バッケー」で披露した子供とは思えぬ運動能力と連携も、
ああして培われたものなのだろう。
特に私を攻撃してきた少女。あれほどの戦士はローマにもそうはいない。
軍事面ではローマより遥かに劣ると思ってきたが、認識を改めるべきだろうな。
そういえば、彼女らはみな顔だけではなく胸部も……。
もしかしたらあれは、平たい顔族の中でも身体能力に特化した一派……
そう、平たい胸族だったのかもしれんな。
平たい胸族2