…分かってるとばかり思っていたけどね、は
(誰もいない部室で、ゆっくりと距離を詰めてくる赤司君に思わず後ずさる
と、後ろにあったベンチに足を取られて座り込んでしまった)
僕ら以外の人間に、媚びを売ったの?
(…っ媚びなんて、)
期待させるような態度を取っただろう?
(ガン!と顔の横に手をつかれて、ロッカーが激しい音を立てた)
…レギュラー以外の部員には関わる必要なんてないと言ったはずだよ
それすら気に入らないけど…
涼太や大輝がうるさいからね
(するりとスカートの下の肌を指が撫でて、思わず手を伸ばそうとすると、もう片方の指が顎を持ち上げた)
…僕に、逆らう?
(微かに細められた瞳の中に、私が映り込んでいるのすら見える距離で、
この瞳に、逆らえるはず、ない)
…いい子だね
(ふる、と首を横に振った私を満足そうに見つめて、頬にちゅ、と唇が落とされる)
…逃さない
(ふと太ももをなぞっていた手に視線を落とした赤司君が、そのまま太ももに顔を寄せる
ちり、と小さな痛みが走ったそこには、小さな赤い痕が残っていた)
腿:支配