:、忘れ物はないな?


(うん、確認したよ)


:それとこれも




(手の平に落とされたのは、黄色い鳥が付いたシャーペン。

真兄の鞄からは某ジブリキャラクターのぬいぐるみが覗いている)






:まーたラッキーアイテムっスね!

そんなことしなくてもは大丈夫なのにー



:人事を尽くして天命を待つ

にもしものことがあったらどうするのだよ



:ちーん行こー

:あー!俺も行くっス!



(両側から手を握られ、何か言う前に身体が引っ張られる。

高身長の2人に抗うこともできず、慌てて首だけ振り返った)





:……あいつら…!


:仕方ないです、この話になると兄さん長いんですから



:……





(真兄ー!ありがとー!行ってきまーす!)


:……!

:ふふ、僕らの妹は可愛いですね




:……ふん、





◎行ってきます