(ぎゅうっと目を瞑ると同時に、お姉さんの短い悲鳴が聞こえた)

(恐る恐る目を開けると、父様と同じ調査兵団の服を着た男の子がお姉さんの腕を捻り上げている)


…てめぇの気持ちも分からなくもねぇが…このガキに手ェ出すのは筋違いだろ…

大体、ギャーギャー騒ぎ過ぎなんだよ…
直に騒ぎを聞き付けた駐屯兵どもが来る…捕まりたくねぇならさっさと消えろ。


(男の子はお姉さんにそう言うと、今度は私に視線を向けた)


いつまで座り込んでやがる…さっさと行くぞ。




…こ、腰が…抜けちゃって…立て、ませ…
雛リヴァイ