「でも、凄いですよね!そんなに凄い中学にいたんですから、強豪の新道寺に特待で入れたのも当然ですよね!」
煌「あ、いや、それは…」
…
煌「…ですから、原村さんは3年の終わりの頃に入って来られまして」
「え、じゃあ団体戦は…?」
煌「人数が足りなくて…。お恥ずかしながら、一度も…」
「…」
あー、しくった
まさかそんな状況だったとは
人数さえもままならなかったとは…
「じゃあ特待は…?」
煌「トライアウトを受けましてねー」
「すごっ!?」
ここのトライアウトってすんげー厳しいって、美子先輩が言ってたけど…
煌「本当なら私、こっちに引っ越しても麻雀が続けられればいいと思ってたんですけど…」
「…」
煌「…あの子達が団体戦に出られるのに、もしも自分はまた団体は出られないってことになったらと思うと、ちょっと悔しくて…。それでこの名門の新道寺に入ろうと思ったんです」
「…」
煌「新道寺は引っ越し先から結構離れてたんですけど、特待で入ることが出来て寮費も学費も格安になったんですよ!これはツイてましたよ!すばらでした!」
「先輩…」
煌「おかげで毎日、たくさんの強い人とたくさん麻雀が打てて、私今、本当に楽しいんですよ~」
「先輩…」
先輩って、本当に麻雀が好きなんだなあ…
中学時代も、今も、本当に…
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