別にアンタを責めてるわけじゃないよ。もう長い間生きてきて、異世界人なんて突拍子もないモンに会った事がなかったからこれでも戸惑ってんのさ。
ま、それが嘘だろうが本当だろうが、悪い子じゃなさそうだからどっちでも構わないけどねェ。
キャ:コウイウ善人面シタ女ホド人ノ良心ニ漬ケ込ンデ盗ミヲ働クンデスヨ
登:アンタが言うんじゃないよッ!
……仮にその話が法螺だとしても、とどのつまり行くところがない。だから銀時の所に転がり込んだんだろ?
…そんな不安そうな顔しなくても詮索なんかしないよ。言いたくない事情の一つや二つ、誰にでもあるからね。
荷物も何も持ってないなんてどっちにしろ困ってる事にゃ変わりないんだから、こんなちゃらんぽらんで良けりゃ幾らでも頼ればいいじゃないのさ。
…ただねェ、なんの疑いもなく信じてんのはそこの白髪頭とそいつの元で働く従業員ぐらいなもんさね。
そんな浮世離れした話をほいほい信じる馬鹿は、この世にそう多かないってことだけは覚えときな。
→やっぱり信じてもらえてませんよね……