(カノを突き放すように押すと、簡単に倒れた。)

……なん、なんで……っ!!
僕なんかの為に…

嫌だ、嫌だよ!
君がいない未来なんて考えられないよ…

しっかりして!
お願い、死なないで…!

(私の頬にカノの涙が落ちた。)
(救急車のサイレンの音が遠くなり、私は意識を手放した。)

庇う