とある高校の学校祭準備期間。ある病気が理由で特別学級に所属する榎本貴音(えのもと たかね)と、そのクラスメイト九ノ瀬遥(ここのせ はるか)。
学校祭の出し物について話し合うも、学校から割り当てられた資金は担任・楯山研次朗(たてやま けんじろう)が私物購入のため既に使用してしまっていた。八方塞がりの中で貴音は、ある「ゲーム」を制作することを思いつく。

それから1年経ったある日、夕暮れ時の教室で貴音は「地球の終わり」を目の当たりにする。
絶望して全てを諦めようとしたその時、ヘッドフォンから自分自身の声が聞こえた。貴音はその声の指示を受け、生き残るため、そして遥にある想いを伝えるために丘の向こうを目指し走り出す。

二巻