???「おや?」
あ…あっ…
(急にドアが開かれる…目に映るのは…)
穏乃・憧「〇〇!」
玄・灼「〇〇さん!」
(一番会いたかった人…誰よりも…信頼している人だった…)
???「おやおや…今日は随分とお客さんの多い日で…」
〇〇…
宥「みんな、大丈夫?」
玄「おねーちゃん…?」
灼「〇〇さんを…連れてきてくれたの…」
???「ゴホン…感動の再開をしている所悪いんですけど、何用ですかね?
はあ…身元引受ねえ…そうですねえ…お一人特別に300万って所でしょうか」(ニコッ)
穏乃・灼「えっ!?」
憧「なっ!そんなに負けてないじゃない」
憧(〇〇のおかげで…少しだけ元気が出た…
私だけじゃない…さっきまでみんな泣きそうだったけど…〇〇のおかげで少しだけ安堵したみたい)
???「あなた達は黙ってもらえますか、今はこちらの方とお話をしているのですから
どうです、お払いしていただけますか?
それとも…お得意の麻雀でおし払いますか?〇〇さん?
おやおや、話が早い…それでは早速レートの方を…おっと…その前に…あなたには…そちらのお嬢さんを賭けてもらいますがよろしいですね」
宥「えっ…」
宥(一瞬頭が真っ白になった…この人が言ってる事が理解出来なくて
〇〇さんの怒鳴るような声がして…いつの間にか意識が戻っていって…
気が付いた私の目に映ったのは…)
???「いやね、お金の問題じゃないんですよ…それに、その方があなたには堪えるんじゃないかと思いましてね」(ニッ)
宥(みんなの泣きそうな顔だった…
私が…)
宥「大丈夫だよ、玄ちゃん…〇〇さん…約束してくれたから…
みんなを助けてくれるって…だから…大丈夫だよ…」
宥(みんなに…自分にそう言い聞かせるように…私は…)
玄「おねーちゃん?」
宥「すみません…私にお金を貸してください、お願います…」
???「ん~っ…いいですねー、そうゆうの嫌いじゃないですよ
そうですねえ…あなたには特別に300万お付けしましょう、どうぞ、あなたのお金です、好きに使うといい」
宥「〇〇さん、信じてます…」
宥(私には…それしかできないから…
私は…震える手で〇〇さんにお金を渡す…
〇〇さんが言った…『ごめん』その言葉が…)
玄(とても辛かったんだ…
私達のせいなのに…〇〇さんに迷惑かけて…自分達じゃ何もできないのが…
とても辛くて…)