美しい女性の彫刻に恋をしたギリシア神話に由来する人形偏愛、
そこから転じて生身の人間に自分の理想を投影する心理状態の事ですね。

生の無い美しい人形に恋愛感情を抱く江戸川乱歩の「人でなしの恋」、
後者はイプセンの「人形の家」、ロリータ・コンプレックスの語源にもなった「ロリータ」等に描かれております。
後者のほうはヒロインが支配的な男性の手を離れて自立を選ぶ物語です。
ロリータに至っては支配していたと思ってたのは主人公だけだったという…。

理想の人造人間を作ろうとしたフランケン・シュタインの怪物の博士の心境もピグマリオン・コンプレックスに当たるのでしょうか?
ホラー映画のビジュアルイメージが有名ですが、望んでもないのに生み出され、
しかも生まれて間もなく創造主に捨てられた孤独な怪物の憤りや悲哀が印象に残る物語ですね。

…なかなか考えさせられるワードで御座います。

名前:アルフレッド・レスリ

執事レベル34

誉める

話した言葉:ピグマリオンコンプレックス