天気がよいな
よく映える
ワルツのリズムか
フローリングに撒かれた菜の花を素足が踏みつけて寄る
青い空は映えるねと微笑んでもらえれば良い
紫色の膿が広がる縮図のようにこれまでを表す
細い糸は今にも引き千切られそうなのに
二人はシミになることだけを心配している
夜になれば青臭くなりそうなのに
転がり続ける
黄色い花達
薄紅の扉を優しく湿らせる
春なのに
春だから
感じずにはいられない
睡魔に襲われかけても目を離さぬように
意識は遠のいて
光がにじみ付いたものだから色すら失われていった
優しさや償い、後悔、調律、繁栄、共闘、朝露が咲き乱れる
12月のことを思うと薄暗い夜朝からふたりは意識していたのかもしれない
幸せになれるはずもない道を二人で選んだ
傷ついてゆくことしか知らないかのようなふたりは
菜の花の中で埋もれていたい
フローリングの温もりや節々に辛く当たる硬さをしる
裏で踊る指が何を奏でているか
察することは出来るけれど
窓の外を眺めていたい
このままでいたいとワガママを言ってもよいだろう?
あなたも選んだのだから
花を踏みにじり続けることを
求めていたものつまりこれはそれなのかと問われると私には何も言えない
不思議なことに
欲しいものを手に入れられた
しかし必要なものを手に入れたいと感じられなくなってしまったのだから
いや、それでも
今は否定したい
僕はまだあなたに悪いことをしていたい
(15:15:08から15:30:28)音飛びする記憶はザラザラしている
丁寧に集めたい
あ、冷たい…
影を失った
音はある
声は隙間風のよう
数字以上に早くに思う
あれ
印象が緑へと移った
相変わらずのろまだけれども
彼女の話はもう終わりたいけれど終わらさたくない女もいる
私自身、まだあなたの話で満たされたいのだけれども…
よく皮膚に吸い付く
でもまだ少しだけ、少しだけれども…
臭うね
四分の三拍子
ゆったりとしていて心地良いねって
知らない間にすれ違う
もう一度確認してもすれ違う
柔らかい布がなにかを訴えたい
思わぬ自由に未来を奪われる予期せぬことにはうまく立ち会えないんだよ
難しく考え過ぎないようにいたいね
干からびて対峙するうえたもの同士
私はピンク色のほうが好みでした
条件は不揃いで、最悪にも思えそうだけれど
今晩だけだよきっと今晩だけ
絹のようにはなれないって
そこにはこだわらない
美しさはそこにはない
一番近づけなくなった時に分かること
明るすぎる、春かよ
無茶苦茶に普通な愛をしたためたい
お黙り
悔しいけれどもね、それじゃ伝わらないからね
優しいからね、優しく笑ってくれるけれどもね
色々と誤魔化してはみたけれども
最後に辿り着くのは、やっぱり二人だけの小さな囲い
過去を変えようだなんてことに囚われなければ幸せになれるかな
なぜ、こんなにも悩むのか、分からないだろう
悩む必要のない側はいつだって無責任にも思えるくらい
でも、こんな事で悩むような日々は極力送らないほうが精神のため
いい加減にしないとほんとうに悪者のまま終わらせてしまわなければいけなくなる
吠えておくれよ犬のためなら風も歌うよ朝からでも
駆けろ二足、張り詰めろ
うーん、やっぱり緑なのか
歯の痛いマザー・テレサのように
なんて指示を出してみたい
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